プロモーション用テキストは、App Storeの説明文の上に出る、審査なしで書き換えられる欄です。アップデートのたびに審査を待たずに直せるので、いま推したい情報を置く場所として使えます。位置としては説明文の上、つまり最初に目に入る一等地です。iOSにしかない欄なので、この欄に何を書くか、検索順位との関係、そして運用のコツまでを順に見ていきます。
App Storeのプロモーション用テキストは、審査なしで書き換えられる欄
App Storeのアプリ詳細ページを開くと、アイコンやスクリーンショット、評価の下、説明文が始まる直前に短い一文が表示されています。これがプロモーション用テキストです。存在は知っていても、リリース後の優先度が下がって空欄のまま放置している個人開発者は少なくありません。
この欄の最大の特徴は、アプリ本体のアップデート(審査)を挟まずに、いつでも書き換えられることです。バイナリを提出して審査を待つ必要がなく、思い立ったその日のうちに文言を差し替えられます。スクリーンショットや説明文を直すよりずっと身軽に試せる、数少ない場所のひとつで、「まず文言だけ試したい」という仮説検証と相性の良い仕様です。
この欄をうまく使えているアプリと、空欄や説明文の繰り返しで終わっているアプリとでは、同じ検索順位でたどり着いたとしても、タップ後の印象がかなり変わってきます。難しい作業ではないので、まずは自分のアプリで埋まっているかどうかをチェックするところから始めてみてください。
この欄があることを知らないまま、説明文だけを書き換えているケースがあります。説明文の修正はバージョン提出とセットになるので、同じことを書き換えるだけでも待ち時間の有無がまるで違うという点が、この欄の一番の価値です。
説明文の上、という位置が実は一等地
説明文は、ストアの仕様上「さらに表示」をタップしないと数行しか表示されません。せっかく機能やこだわりを丁寧に書き込んでも、その先まで読んでもらえなければユーザーの目には届かないままです。閲覧者の多くはタップせずにスクリーンショットへ視線を移してしまいます。
一方でプロモーション用テキストは、その「さらに表示」より手前、つまり誰もがページを開いて最初に目にする位置に表示されます。実質的にはアプリ詳細ページのファーストビューの一部であり、ダウンロードするかどうかの判断に一番効きやすい場所と言えます。視線がスクリーンショットへ流れていく前に読まれる、数少ないテキスト枠でもあります。
この位置の価値を踏まえると、ここに何を置くかは説明文の書き方以上に、ページ全体の第一印象を左右します。空欄のままだったり、説明文と同じ文章をそのまま貼り付けているだけだったりすると、せっかくの一等地をほとんど使わずに終わらせてしまうことになります。
何を書くか:期間限定の情報といま推したい価値
書く内容としてまず挙がるのが、期間限定の告知です。セールやキャンペーン、期間限定の機能開放など、「今だけ」の情報はプロモーション用テキストと相性がよく、説明文の中に埋もれさせるよりずっと目立たせられます。告知が終わったら消せる気軽さも扱いやすい点です。
次に候補になるのが、直近のアップデートで押し出したいポイントです。何が新しくなったのかを一言で伝えるだけでも、既存ユーザーの再訪を後押ししたり、ストアページを見て迷っている新規ユーザーの背中を押したりする効果が期待できます。
そのほか、季節のイベントに合わせた一言や、いま一番伝えたいアプリの価値を凝縮した一文もよく使われます。共通して言えるのは、説明文とまったく同じ内容をそのまま繰り返すのはもったいないということです。説明文で語る情報と、今だけ届けたい情報は役割を分けて考えるとよいでしょう。たとえば料理系のアプリなら「今週の新機能◯◯を追加しました」のような、開いた瞬間に鮮度が伝わる一言が向いています。
検索順位ではなく、表示された後の説得に効く欄
プロモーション用テキストに狙ったキーワードを詰め込めば検索順位が上がるのでは、と期待したくなりますが、この欄はキーワードのインデックス対象にはならないと一般に言われています。仕様はストア側の都合で変わる可能性があるため、最新の扱いは公式情報で確認しておくと安心です。
つまりこの欄の役割は、検索順位を押し上げることではなく、すでにページへたどり着いた人をどう後押しするかというCVR寄りの仕事だと割り切って使うのが実用的です。順位に関わる対策はアプリ名やサブタイトル側で行い、プロモーション用テキストは「見てもらった後の一言」に集中させます。順位を動かす場所と、来た人を説得する場所。この分担を意識するだけで、どこに何を書くか迷いにくくなります。
説得力のある一言を書くには、そもそもどんな言葉で検索してきた人がこのページにたどり着いているかを把握しておくと、文言の方向性が決めやすくなります。AppLupeのようなツールを使うと、アプリの流入キーワードや順位の傾向をメール登録だけ(カード不要)で毎日3回まで無料で確認できるので、書く前の下調べとして使える手段のひとつです。
運用のコツ:軽いA/Bテストの入り口として使う
プロモーション用テキストは審査を挟まないぶん、変更のハードルが低いのが強みです。アップデートの告知が一段落したら次の話題に差し替える、季節のイベントに合わせて書き換える、といった小まめな運用がしやすい欄です。放置するにはもったいない身軽さがあります。
せっかく気軽に変えられるので、言い回しを変えて反応の違いを比べるような、軽いA/Bテストの入り口としても使えます。ただし、何をいつ書いたかを記録していないと、あとから何がよかったのか振り返れません。メモは「日付・文言・狙い」の3点で十分です。数ヶ月分たまると、自分のアプリで反応の良い言い回しの傾向も見えてきます。
特に、リリース直後や大きめのアップデート直後は、告知した内容が早く古びやすいタイミングです。カレンダーに月1回程度の見直しを入れておくだけでも、書き換え忘れによる放置を防ぎやすくなります。特にセールの告知は、終わった後の消し忘れが信頼を損ねやすいので、終了日にもリマインダーを置いておくと安心です。
iOSだけの欄──Google Playには同名のものが無い
Google Playには、App Storeのプロモーション用テキストとまったく同じ欄は用意されていません。近い役割を持つのは「簡単な説明」で、こちらもストアの一覧やページ上部に表示される短い紹介文です。両者は仕組みが異なるため、単純に同じ文章を流用できるとは限りません。この違いを知らないままApp Storeの感覚で考えると、Google Play側でどこに書けばいいのか迷いがちです。
両方のストアでアプリを配信している場合は、それぞれの欄の役割を混同せず、ストアごとに今伝えたい一言を用意しておくと安心です。片方のストアだけ情報が古いまま、といった抜け漏れも防ぎやすくなります。
とはいえ、伝えたいメッセージの中身自体はストアを問わず流用できることが多いので、App Store用に考えた一言をベースに、Google Play側の文言にも軽く手を加えて使い回すと、運用の手間を抑えられます。
よくある質問
Q. AppStoreのプロモーション用テキストは空欄のままでもいいですか?
空欄のままでも審査やアプリの動作には影響しませんが、説明文の直前という目立つ位置がまったく使われないままになってしまいます。期間限定の告知やいま推したい価値を一言入れるだけでも、ページ全体の印象は変わりやすくなります。
Q. プロモーション用テキストを変えると検索順位は上がりますか?
キーワードのインデックス対象にはならないと一般に言われているため、直接の順位上昇は期待しにくいです。役割としては、すでにページに来た人の後押し、つまりCVR改善のための欄と考えるのが実用的です。
Q. iOSアプリのプロモーション用テキストは、どのくらいの頻度で書き換えればいいですか?
決まった頻度はありません。アップデートの告知や季節のイベントに合わせて書き換えつつ、月1回程度を目安に見直しの機会を作っておくと放置を防ぎやすくなります。変更履歴を簡単にメモしておくと、後から振り返りやすくなります。
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