「アプリのダウンロード数が増えない」と感じたとき、まず探したくなるのは新しい宣伝方法です。でも実際には、①検索結果に出ているか②出ていてもタップされているか③タップされて中身まで見てもらえているか④入れてもらった後も使われているか、のどこで詰まっているかによって打ち手はまったく変わります。集客方法を一通り知るための記事とは別に、伸び悩んだときに順番に確認していく診断チェックリストとして、4つの段階と段階ごとの見直しポイントを整理します。
「伸びない」を宣伝不足のせいにする前に
「ダウンロード数を増やすには」と検索すると、SNS運用やプレスリリース、広告出稿など、アプリの集客方法を一通りまとめた記事に行き着くことが多いはずです。ただ、すでにいくつか手を打っているのに数字が動かない場合に必要なのは、新しい集客手段を足すことではなく、今のアプリがどこで止まっているかを特定することです。集客方法の全体像ではなく、伸び悩んだときに順番に確認していく診断チェックリストとして読んでください。
ユーザーがアプリをダウンロードするまでには、検索結果に表示される→タップされる→ストアページを見て入れる、という段階があります。さらにその先には、入れた後も使われ続けるかという段階も控えています。伸び悩みの原因はこのどこか1箇所に集中していることが多く、原因の段階を外した対策をいくら重ねても数字は動きにくいものです。
段階を特定することの値打ちは、やらなくていいことが決まる点にあります。検索結果に出ていないアプリのスクリーンショットを作り直しても数字は動きませんし、逆に入れた人がすぐ離れている状態で広告を出すのは、穴の空いたバケツに水を足す作業になります。
段階①:そもそも検索結果に出ているか
最初に確認したいのは、狙っているキーワードで検索したときに、自分のアプリがそもそも検索結果に出てくるかどうかです。タイトルやサブタイトルに狙ったキーワードが含まれていないと、アイコンやスクリーンショットをどれだけ磨いても、検索結果に並ぶ土俵にすら立てません。まずは狙っているキーワードを2〜3個書き出し、実際に検索して自分のアプリの順位を目で確認するところから始めてみてください。
順位は日によって変動しますし、同じキーワードでも環境によって表示が変わることがあります。毎回手動で検索して確認するのは手間なので、AppLupeのような順位トラッキングツールで狙ったキーワードの順位推移を記録しておくと便利です。メール登録だけ(カード不要)で毎日3回まで無料で調べられるので、まずは主要な数キーワードだけ試しに追ってみるとよいでしょう。「そもそも出ていない」のか「出ているのに他の要因で伸びない」のかを、この段階で早めに切り分けておきます。
確認するときは、自分のアカウントでログインしたままの端末で検索しないほうが正確です。過去に開いたアプリは上に出やすくなることがあるので、自分だけ順位が良く見えている状態に気づけません。別の端末で見るか、記録された順位のほうを信じてください。
段階②:出ているのにタップされない
検索結果に出ているのにダウンロードが伸びない場合、次に疑うのはアイコンとタイトルです。検索結果の一覧では、ユーザーはアイコンの見た目とタイトル・サブタイトルの文言だけで、一瞬のうちにタップするかどうかを判断しています。狙ったキーワードで出てはいても、その言葉で検索した人が求めていそうな内容がタイトルから伝わらなければ、素通りされてしまいます。
確認の仕方はシンプルで、実際に狙ったキーワードで検索し、自分のアプリの周りに並んでいる競合アプリのアイコンとタイトルを見比べてみることです。同じジャンルの中で見劣りしていないか、文字が小さくて何のアプリか分かりにくくないか、といった点は、アイコンやタイトルの作り方に特化した見直しで扱う内容なので、気になる場合はそちらも合わせて確認してみてください。
もうひとつ見落としやすいのが、検索した言葉と自分のアプリの中身がずれている場合です。順位が取れていてもタップされないなら、その言葉で探している人が求めているものと、自分のアプリが提供しているものが違っている可能性があります。この場合は見た目より、狙う言葉のほうを見直すのが早いです。
段階③:開かれたのに入れられない
ストアページまで開いてもらえているのにインストールされない場合は、スクリーンショットと説明文、レビューの評価を見直します。スクリーンショットの1〜2枚目でアプリの価値が伝わらなかったり、説明文が機能の羅列で終わっていて「自分に関係あるアプリか」が伝わらなかったりすると、開いた直後に離脱されやすくなります。
レビューの星の数やコメント内容も、この段階での離脱に影響します。低評価が目立つ状態や、直近のレビューが古いまま放置されている状態は、せっかく開いてもらってもマイナス材料になりがちです。スクリーンショットや説明文の作り方は個別のテーマとして扱う内容が多いので、思い当たる場合はそちらを重点的に見直してみてください。
出したばかりでレビューがほとんど無い段階では、そもそも判断材料が少ないという不利があります。ここで焦って評価を集めようとして無理なお願いをするのは規約の面でも危ないので、まずは使ってくれた人が自然に書きたくなる場面を1つ作るほうを考えたいところです。
段階④:入れられたのに続かない
ここまでの3段階をクリアしていても、インストール直後にアンインストールされたり、すぐに開かれなくなったりしている場合は、継続率に目を向けます。継続率が低いとおすすめ枠に載りにくくなる、と言われることがありますが、これは仕組みが細かく公式に開示されているわけではなく、あくまで一般的に語られている傾向です。断定はできませんが、使われ続けているアプリの方が有利に働きやすいというのは感覚的にも納得しやすい話です。
継続率が低い場合、まず疑うべきは初回起動時の体験です。ダウンロード直後に会員登録や複雑な初期設定を求められると、そこで離脱が起きます。アプリを開いてから最初の価値を感じてもらうまでの導線が長すぎないか、一度自分自身がユーザーの立場で最初から触ってみると、詰まりポイントに気づきやすくなります。
続いているかどうかは、ストアの開発者向け画面に残る数字から確認できます。ここで見たいのは総ダウンロード数ではなく、入れた人がその後も開いているかのほうです。総数は増え続けるので、見ているだけでは悪化に気づけません。
一気に全部直さず、1箇所ずつ数字を見る
4つの段階のどこかで詰まりが見つかったとしても、一度にすべてを直すのはおすすめしません。同時に変更すると、数字が動いたときにどの修正が効いたのか分からなくなってしまうからです。優先順位は上流から、つまり①検索結果に出ているか→②タップされるか→③入れられるか→④続くか、の順で1箇所ずつ手を入れるのが基本です。
修正した後は、最低でも1〜2週間ほど数字の変化を見てから次の修正に進むくらいのペースで十分です。順位やダウンロード数は日によって上下するので、短期間の増減に一喜一憂せず、狙った段階の数字がじわじわ動いているかどうかを確認する姿勢が、遠回りに見えて一番の近道になります。最新の仕様や表示ルールは変わることがあるので、気になる点は都度公式で確認してください。
地味ですが効くのが、いつ何を変えたかを記録しておくことです。数字が動いたときに原因を辿れる形にしておくだけで、次の判断の速さがまるで変わります。メモ1行で足りるので、直した日と内容だけ残しておいてください。
よくある質問
Q. ダウンロード数が伸びない原因はどうやって切り分ければいいですか?
まずは狙ったキーワードで検索結果に出ているか確認し、出ているならタップ率、開かれているならスクリーンショットや説明文、入れられているなら継続率の順に見ていきます。どの段階で詰まっているかを特定してから対策すると、遠回りを防げます。
Q. アイコンやタイトルを変えたら、すぐに順位や数字は改善しますか?
反映までの時間や効果の出方はアプリやジャンルによって差があります。変更後すぐに結果を求めず、1〜2週間ほど数字の推移を見ながら判断するのが現実的です。複数の変更を同時に行うと、何が効いたのか分からなくなる点にも注意してください。
Q. 継続率は本当にダウンロード数に影響しますか?
継続率がランキングやおすすめ表示に影響すると言われることはありますが、仕組みが公式に詳しく開示されているわけではなく断定はできません。ただ、使われ続けているアプリの方が評価されやすいという傾向は感覚的にも自然で、初回体験の見直しは検討する価値があります。
AppLupe(アップルーペ)運営ツールこのブログを運営しているAppLupeは、App Store対応のASOツールです。「作ったアプリが検索で見つからない」を解決するために、キーワード調査から順位計測までを1つにまとめています。
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